広まって来たawsの活用と運用管理ツールによる安定した運用

Amazonがサービスを提供するAmazon Web Services、awsを活用する企業が増えています。これはクラウドコンピューティングと呼ばれるサービスで、借りたサーバー内にウェブ上で動くプログラムがあらかじめ用意されており、利用者が初期投資を抑えてすぐに最新のツールを使えるという画期的なサービスです。

awsが選ばれる理由は多数ありますが、おそらくAmazonが行っているサービスだという点が大きな要素でしょう。

パソコンを使った業務で欠かせないサーバーだがコストが掛かる

パソコンを使った業務では、サーバーは欠かせない存在です。複数の社員が自分のパソコンで作業しているので、その結果内容や制作物をサーバーにアップロードし、管理しなければならないからです。データ共有の面でもそうですが、セキュリティ面でも複数箇所にデータを保存することは重要ですし、自分のパソコンにしかないデータというのはとても使いにくいものです。

そこで、社内にファイルサーバーを設置して、そこにデータを集積し、システム管理者に運用を任せて日々の管理を行うのが一般的でした。

これだけ書くと簡単そうですが、まずサーバー用のマシンを購入しなければなりません。

通常より高性能のものと、ハードディスクも大きめのものが必要です。そして通常業務では使わないように、できるだけ隔離して設置します。内部に走らせるプログラムとして、定期バックアップは欠かせません。大体は一週間に一度、丸ごとバックアップで予備のハードディスクにコピーするのです。

つまり容量の大きなハードディスクが2台は必要になり、コストも掛かることになります。

社内サーバーの管理運用はとにかく面倒

セキュリティ面もしっかり整えておかなければならず、社内データを全て預かる最後の砦として、ソフト的な面だけでなく物理的な衝撃にも気を付けなければいけません。さらに停電でデータが消えてもいけないため、多くは無停電電源装置と呼ばれる、一時的に電力を供給する装置を取り付けてサーバーのマシンのみでも生かす施策をしてきました。

管理者以外は触らない、定期的にバックアップを取る、セキュリティを万全にする、という非常に面倒なシステムです。そのシステム管理者はさすがに事務作業のついでという訳にもいかず、ある程度パソコンに詳しい社内SEと呼ばれる人が担当していました。

いない場合はそれだけのスキルを持っている人を雇わなければならず、サーバー管理だけに人一人増やさなければならないというコストの掛かる状況です。しかし素人運用でなにかがあっても困ります。起動しなくなったらそれだけで社内の貴重なデータが取り出せなくなりますし、どこが壊れたのかの判断もパソコンに詳しくないとできません。

そういった、とにかく面倒な社内サーバーを取り払う、外部に設置してしまうのがクラウドコンピューティングのサービスです。

クラウドコンピューティングサービスのaws

クラウドコンピューティングサービス大手のawsは、単にサーバーを貸し出すだけでなくその中で使える多くのサービスを提供しています。そもそもネットで繋がっているハードディスクというだけなら社内サーバーとそんなに変わりません。

awsはセキュリティ面や拡張性で社内サーバーで起こる苦労を取り去ってくれます。社内サーバーの場合はOSやソフトのアップデート、セキュリティソフトのパッチ適用など、様々な手間が掛かるところ、awsはサービスとしてそれを行っているので全て自動で完了しています。

また、セキュリティ面でも現時点で世界最高のセキュリティが施されているため、安心して利用できるのです。動かなくなった、ということもありませんし容量が足りなくなったり性能をアップさせたい場合は、設定を選ぶだけで簡単かつスピーディにそれらが適用されます。

通常の外注でもそういったサービスは行っていますが、awsはそのシェアの大きさとこれまでの実績、そしてAmazonという大企業が行っていることで安心度が高くなっています。

運用管理ツール「クラウドポータル」の特徴

awsは非常に便利なサービスですが、初めて使う人にとっては覚えることが多く、また専門用語が飛び交うのでマスターするのに時間の掛かるサービスとも言えます。そこで一度間に便利なものを挟むべく、運用管理ツールが各社から提供されています。

aws運用管理ツール「クラウドポータル」は、awsの運用状況の見える化に力を入れているツールで、分かりやすい管理画面でawsの状況を監視します。インスタンスと呼ばれるサーバーの稼働状況やネットワークトラフィック、システム構成を図式化したものなど、初めて使う人にも優しい、見やすさを重視した管理機能を備えています。

awsも元から用意されているツールがあり、便利なのですが、サービス内容が多岐に渡っており100を越えるツールのどれを使って良いか分からなくなることもあります。また、海外の企業ならではのクセの強いユーザーインターフェースと日本語の翻訳の難しさも見られ、そういった面では国内で作られた運用管理ツールを間に挟み、親切な案内の元に運用するのが結果的に人的コストを削減する手段かもしれません。

「どっちを運用するのが良い?awsとオンプレのメリットを紹介!」

運用管理ツール「マネージドクラウドポータル」の特徴

aws運用管理支援ツール「マネージドクラウドポータル」は、ツール外でも必要機能のヒアリングから導入設定までサポートしてくれる包括したサービスです。

実際の業務で必要となる機能から最適なawsシステム構成を提案してくれるため、長期的なコスト削減にも寄与します。最初の難関となる初期設定もサービスに含まれているため、初めのところでつまづくこともありません。

希望すると使用方法の勉強会を開いてくれるなど、利用者の側に立ったサービスを提供しています。「マネージドクラウドポータル」は、オリジナルのaws運用管理支援ツールで、どうしても複雑な管理画面になってしまうawsを、できるだけシンプルな表示にしてシステム管理者の負担を軽減します。

デザインがシンプルというのは重要な点で、サービスを作る側としては機能を盛り込んだり便利な仕組みをどんどん取り入れたりしますが、使う側は同じだけそれを覚える労力が掛かってしまうのです。せっかくawsとの間に運用管理ツールを挟むのですから、必要な情報は表示し、それほど必要でない情報はとりあえず非表示にして使う時にだけ表示させる、そういった気の利いた仕組みがユーザーに喜ばれるのでしょう。

少しでもリスクを減らすために運用管理ツールを導入する

awsは便利なサービスですが、利用者が多くなりサービス内容も多岐に渡ってきて、複雑さが増しています。運用管理ツールは、必ずしも使わなければならないものではないですが、そのサービスの担当者がいるというのは、何かの時に相談できるということでもあります。

少しでもリスクを減らして運用したい場合は、運用管理ツールの導入を検討してみると良いかもしれません。